皆様、こんにちは。大開自動車です。
早いもので2026年も中盤にさしかかりました。私たちの整備現場では、この1〜2年で「当たり前」になった大きな変化があります。それが、車載式故障診断装置を活用した「OBD検査」です。
今回は、この新しい検査制度が日常に定着した今の業界の裏側と、私たちが大切にしていることについてお話しします。

OBD検査は「車のデジタル健康診断」
2024年に本格導入されたOBD検査も、2026年1月時点で累計検査台数が全国で70万台を突破しました。導入当初は現場でも戸惑いがありましたが、最新のデータでは不適合率(不合格率)が3.4%から2.1%へと着実に低下しています。
※独立行政法人自動車技術総合機構(NALTEC)発表(2026年1月時点)
これは、私たち整備士がスキャンツールの扱いに習熟し、入庫時の事前診断を徹底するようになった「技術向上」の証でもあります。
目に見えない電子制御の不具合をデータで特定する。いわば「車のデジタル健康診断」が、今や車検の日常風景となりました。
「対応できる工場」と「選ばれる基準」
しかし、このデジタル化の波は、業界内に大きな「二極化」をもたらしています。
現在、先進安全装置の修理に不可欠な「特定整備認証」の取得率は約70%にとどまっています。
つまり、残りの3割の工場では、最新の安全装置を備えたお車の修理が法律上難しくなっているのが現実です。
お客様が「どこで直しても同じ」と思われていた時代から、「しっかりとした認証と設備、技術を持った工場を選ぶ」時代へと変わったと言えるでしょう。
私たち大開自動車では、こうした技術変化を「定数(変えられない時代の流れ)」と捉え、それに対応するための自己研鑽を「変数(自分たちの努力で変えられるもの)」として日々取り組んでいます。
2026年10月、さらなるデジタル化へ
さらに今年の10月からは、「改造自動車届出制度」が「新規検査等届出制度」に統合されます。 これにより、カスタマイズに関わる届出がオンライン化される予定です 。
これまでは紙の書類と時間がかかっていた手続きが、デジタル活用によってスピーディーに合理化されます 。こうした行政のDX(デジタルトランスフォーメーション)に対応することも、現代の整備工場に求められる重要な資質となっています。
進化を続ける理由
車が進化すれば、直す側の私たちも進化し続けなければなりません。
私たちの「10の社員心得」には、「進化を続ける自動車技術に対応する事」という一節があります。
OBD検査の定着は、単なるルールの変更ではなく、お客様の安全をより高いレベルで守るための進化です。
そして大開自動車では、高い意識の元、独自ルールにより、現在OBD検査対象車両でなくとも、物理的にOBD診断が可能な車両は全車点検対象として検査を実施しております。

最新の診断技術を使いこなしながら、長年培ってきた整備の経験や板金塗装職人としての心得も忘れない。そんなハイブリッドなプロフェッショナル集団として、これからもお客様の大切なお車をお預かりしてまいります。
お車の「電子的な健康状態」が気になる方も、ぜひお気軽にご相談ください。
今後ともよろしくお願いいたします。

