カラーコードY08の調色作業(黄色系メタリック)
本日は先日おこなった調色作業についての記事です。
最初に塗料メーカーの色見本を確認して作成します。
だいたい同一のカラーコードで4種類以上の色見本があるのですが、
今回のお色で弊社のストックは1種類のみでした。

現車と色見本とで比色するのですが、この時点で大きな色差があります。
車両色は黄色味が控えめで緑が強くでています。
退色の影響だけではないように感じますが(そもそも最初から遠い配合)、いずれにしてもこれだけ違うと微調整ではどうにもなりません。
そこで色見本内の各原色の特性と今までの経験を踏まえて大きく配合を変更しました。
最初に作成したのがこちらのお色です。

黄色を抑えて緑を強く、調整が効くように薄めに作成しました。
色の色差を見るに方向性は良さそうです。
次に明暗の差を詰めていき、微調整をおこないます。

こちらが調色の過程で下から上に調色が進んでおります。

完成した色がこちらです。まずまずの結果で色再現性は高い方かと感じます。

調色現場。このような作業場でおこなっています。

こちらは無塗装の新品バンパーです。作成した塗料を塗ります。今回は下処理工程などの作業風景は割愛させていただきます。

塗装完了がこちらの写真です。

調色の出来が完成と同時に判明します。
色差はほとんどなく満足のいく結果になりました。
色見本の色差がとても大きく作業始めは嫌な予感もしたのですが、その予感は見事に外れる結果となり良かったです。
本日も最後までありがとうございました。