寒い日が続いております。皆さま、体調にはお気を付けくださいませ。
本日はバンパー塗装についてお話をさせていただきます。
バンパー交換する際に色付きの設定がなく、無塗装のみの供給となるケースです。
白、黒、銀、以外のお色の場合によくあることです。
そういった場合、弊社の様な「塗装のできる」お店である必要があります。
今回はこちらのクラウンがそのケースにあたります。

ここで大事なのがどういった手順で塗装作業をおこなっているのか?ということになります。
と言うのも、樹脂バンパーは鋼板と違って塗料の密着性が良くありません。
正しい工程を踏まないと密着不良による剥がれが発生します。
ひどい場合はエアブローをしただけで剝がれてしまう可能性もございます。
そこで本日は弊社で行っている「正しい手順」をご紹介させていただきます。
まず、こちらが新品の無塗装バンパーになります。

足付け処理をおこないます。塗料の載りを良くするために、表面に細かい傷をつける作業です。

全体に隈なく足付けをおこないます。


足付けが終わりましたら次は表面の削りカスを綺麗に清掃し、取り除きます。
表面の油分なども専用の溶剤を使って脱脂します。

脱脂作業を全体におこなった後、次はホコリの付着を防ぐために、静電気を専用のブローガンで除去します。この時、ホコリ清掃用の粘着質性クロスを用います。

表面が整ったら、密着剤の塗装をおこないます。
半透明の薄濁りしているものが密着剤です。

しっかり艶が確認できる程度に塗り込みます。とは言っても一度にかけ過ぎるのも禁物です。
あくまで「艶が出る程度」です。これを2回にわけて吹き付けます。

艶が引いたら次の工程に移って良いサインです。

次はサフェーサーの塗装です。

これは塗料の下地を作るためのシーリング材とでも言いましょうか。密着力をさらに高める効果や上塗り塗料の様々なトラブルを防止する役割を持っています。
徐々に染め上げていきます。

吹き付けが完了したところの写真です。

ここで、ヒーターを当ててサフェーサーを十分乾燥させます。バンパーの製造工程で使われる離型剤が悪さをする可能性もあるので、あまり温度は上げずにゆっくり乾燥させます。

乾燥が終わったら、再び削って表面処理をおこないます。全体に処理を済ませたところで本塗装の下地のできあがりです。

サフェーサーの塗装前におこなった、削りカスの清掃、脱脂、静電気の除去を再度おこなって、ベースコート(メタリック)の塗装を済ませたのが下の写真です。

御覧のようにメタリックだけでは艶消し状態になります。

次にトップコート(クリア)を塗り肌を見て2回~3回程度吹き付けます。

最後に上限温度に気を付けながら乾燥させて終わります。


今回も綺麗に塗り上げることができました。
一見すると単純な塗装作業に思われるかもしれませんが、実際には要所をしっかりと押さえなければ、さまざまなトラブルの原因となります。
今回のようなケースでは、大手メーカーの基準とは異なり、町工場ごとの基準や判断が用いられるため、仕上がりの品質に差が出やすいと弊社では考えております。
「塗ってしまえばわからない」工程だからこそ、弊社では作業工程をご紹介し、透明性の高い高品質な修理を心がけております。
ボディ修理でお困りの際は、ぜひ弊社にご相談ください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

