今日は左後方部を損傷したプレミオの修理記事を書いていきます。
まずは入庫時の状態からどうぞ。
左クォーターパネルの先っちょがへし折れてます。
テールランプベースも中に押しているようです。
トランクパネルの端っこのラインが元の位置と思われます。
バンパーの角も中に入っているのでバックパネルの左上部あたりも入ってそうですね。
リヤバンパーもきつく押されたようで行き場を失い盛り上がるように変形しています。
テールランプは割れて飛び出ています。
へし折れたクォーターパネル。内板部にもしわが寄せが見られます。
テールランプやリヤバンパー、もろもろを外してボディの修正をしているところです。
少しずつ位置を確認しながら引いて行きます。
こんな風に何度かテールランプを取り付けて位置を合わせます。
あとは外板パネルの形状を仕上げてサフェーサーを入れればボディの修正はおわりです。
続いてリヤバンパーの修理です。
最初の写真をよく見れば押されて変形しているのがお分かりいただけるでしょうか??
削るとわかりやすいです。
白い塗料が残っている部分が低い(凹んだ)ところです。
上側はすでに処理済みですが、こちらは盛り上がっていたので加熱修正をかけました。
サンディングペーパーの番手を少しずつ変えてペーパー目を置き換えてきれいにならしたところです。
そこにパテをのせて歪をとっていきます。
今回はバンパー1枚塗りなので他の傷も修理しました。
形が出来上がったところでサフェーサーを全面に入れます。
ここで一気に進んだ感がでます。
これをヒーターで60分以上強制乾燥させた後、外に出してまた研ぎます。
もちろん全面です。。しんどいですが踏ん張りどころです。
研ぎ終わったらまたブースの中に入れて本塗装です。
今回の色は3コートパールホワイト。ベース、パール、クリヤーから成る3層構造です。
ベースコートを吹き付けた直後の写真です。
まだ艶がありますね。これは少し時間を置くと引いていきます。
艶が完全に引いて指触乾燥したらパールを塗り重ねます。
これが終わったら次はクリヤーコートです。
塗り終わり。
後はしっかり焼いて磨けば終了です。
次はボディの塗装です。
マスキング途中の写真です。結構時間かかります。
マスキング完成がこちら。
前からのアングルで。今回はAピラーまでしっかり塗りきります。
ベースコート、パールの塗装終了時の写真です。
最後にクリヤーコートでいつもの見た目に。
前からもどうぞ。
終わったら乾燥です。
しっかり焼きます。締めます。
塗装の最終工程「みがき」を終えて。
すべてのパーツを組み付けて完成です!
いかがでしたか?長かったですよね!?
鈑金塗装って工程が沢山あるのでこれを紹介していくとどうしてもこうなります。
今回の記事で33枚の写真を使いましたが実は150枚くらい撮ってます。
どの工程でも人様に見せれる(魅せる)修理を心がけています。
安心と綺麗をお客様に。
今日もお読みいただきありがとうございました。