次世代コンピューター調色システム カラボ

塗装

今日は調色作業についてのご紹介です。

うちの調色作業って実は最先端だったりします。

と言うのも。。

こちら↓

コンピューター調色システムを導入しております。

どういうものかと言いますと、カメラで車のボディ色を撮影して、それをコンピューターがどういった色で構成されているか解析して調色するといったものです。

では今日やった作業をさらさら~っと見ていきましょう!

まず、専用のカメラでボディの色を撮影します。

次に撮影したものをコンピューターに取り込んで、配合検索をかけます。

すると膨大なデータの中から一番近い配合を表示してくれます。

配合検索をかけたところ

これは日本ペイントの公式データなので、カメラで読み込んだ色と全く同じかと言うとけっこう違っていたりします。

なので、現車の色に近づけるためにコンピューターが補正をかけてくれます。

それがこちら。

「候補」が元々の一般配合で「初回」が補正後の値

最初のスタートラインからこれだけ補正をかけてきます。

で、こんなふうに一色ずつ混ぜていきます。

計量中の画像

実際の作業場はこんな感じです。

作業風景

机の上に置いてある塗料が今回の配色で使われているすべてです。結構あると思いませんか?

で、混ぜた塗料をテストピースに吹き付けます。

試し吹き

その後、乾燥させてクリヤーコートを施し、再度乾燥させます。

テストピースの乾燥中

テストピースが出来上がったら現車と色の比較を行います。

この比較検証で問題がなければOKです。

ただ、1回で決まることはないこともないですが、ほとんどの状況で難しいです。

このテストピースを元に職人の目で判断するのが普通なのですが、うちではコンピューターの意見も聞くことができるというわけです。

次の流れとしてはこのテストピースをカメラで撮影してコンピューターに取り込みます。

するとコンピューターが最初の目標色に対して現状の色がどう違っているのか判断し、どの色をどれだけ入れればよいか教えてくれます。

ただ。。100%頼れるかというとそうでもないです。

やはり最後は自分の経験と勘を優先する方が良い結果になりますねー。

そんなこんなで比色を繰り返して最終的にボディ色にもって行くわけで、コンピューター調色システムといえどけっこう時間は要します。

コンピューターにしかできない調色があり、職人にしかできない調色もある。

これは間違いないので、いいところ取りで日々正確な色再現に努めております。

コンピューターが調色作業を終始監視していますので、最終的に色が完成すれば、その車のオリジナルデータも出来上がります。

オリジナルの配合データをプリントして保管

この様に完成したテストピースに配合データを貼り付けておけば以後、何度でも同じ色を再現できます。

一種のお客様カルテですね。長文、お読みいただきありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました