先日、ブログで調色につて書きましたが、その時のモデルにしたヴィッツのルーフ修理がどんな感じで仕上がったかお見せしようと思います。
写真は入庫時のもので最初に現状の塗膜がどのような状態か目視で把握します。見た感じではトップコートが剥がれだしていて、ベースコートに剥がれはないように見えます。
後方部は明らかな剥がれはありませんが、よく見ると塗膜が点状に浮きつつあるのを確認できました。クリア層の剥離が始まっているようです。
修理の流れはまずは先日の記事のようにして色を作成します。その後、塗膜の剥離を行いますが、傷などがつかないようにルーフパネル(屋根)周囲をマスキングします。
ベースコートが完全に劣化している場合は剥離剤を用いて全塗膜剥離を行うのですが、今回はそこまでの劣化はなかったので適度な番手でサンディングしました。その結果、こちらの車両は「ルーフ(鉄板)」→「防錆剤」→「下色」→「ベースコート」→「クリヤコート」といった塗膜構造のようでした。
この時点でクリアコートの剥離だけでもよさそうでしたが、念のためベースコートまでは完全に剥離することにしました。
剥離が終わり、サフェーサーの塗装を全体におこなったところです。
この時点でかなりきれいになりました。
サフェーサーの乾燥が終わったところで再びサンディングして表面をならします。
サフェーサーの処理が終わったら一旦、マスキングを剝がしてタオルできれいに拭きあげます。
綺麗になったところで再びマスキングします。
ベースコートをかけていきます。
ベースコートが終わったら続いてクリヤコートを行います。
塗装完了時の写真です。前方部分の塗膜が薄くなりがちな部分は1回多くクリヤコートして耐久性を高めています。
後ろ側から。綺麗になりました。写真撮ってて気持ちがいいです。あとは乾燥が終われば磨きを入れてから取り外した部品を組み付けて完成です。
色差はどうでしょう。おそらくいけてると思います。
サイドモール(黒いゴム)は再使用ですが、交換することも可能です。そこはオーナー様で判断していただければ良いと思います。
後ろ側です。環境(日向、日陰、見る角度など)によってで色味や輝きが大きく変わる色でしたが、まずまずの結果ではないかと思います。
完成です。以上、前回の調色結果のご報告でした。