芦屋市のお客様より自動車板金塗装修理のご依頼

修理

BMW318iの左リヤドア、左クォーターパネル、左サイドスカートの損傷修理

入庫時

今回のご依頼はこの部分の修理です。通常ここまで損傷すると交換になりますが、自費での修理ということで頑張って修理することになりました。外車の部品代は恐ろしく高額なので。左上の小さな印の方にも凹みがありましたので、これも一緒に直します。

調色作業

まずは調色作業です。初めて作る色です。カラーコードがC36で色名がドラバイトグレーです。光が当たると黄色いパールが高輝度に輝きます。変わった色ですが結構渋い感じで良さげです。写真よりもう少し進めた所で調色完了しました。最終はそこそこいい感じになりました。

ドアの修理

一番派手に凹んでいるドアから修理を進めることにしました。まずは荒だし作業です。なかなか硬くて骨のあるヤツでした。

ドアの修理2

しっかり張りをもたせて鈑金作業もほぼできあがったところです。ここでクォーターパネルのアーチの部分と高さの比較をします。

クォーターパネルのアーチ部 ドアのエッジと高さの比較

初めはドアと一緒に潰れていたので高さに差がありませんでしたが、ドアを鈑金して正規の高さになるとどれだけ中に潰れていたかよくわかりますね。クォーターパネル側もこのドアの高さまでもってくる必要があります。

クォーターパネル損傷部 カットライン決め

ものすごく潰れているので簡単には引き出すことができませんでした。なのでパネルカットして修正することにしました。念のためミスらないようにラインを書きます。

クォーターパネル アーチ部 パネルカット、引き出し修正

写真はカットしてパネルを引き出したところです。クォーターエッジがドアエッジと同じところまで出てきていますね。これでとりあえず出したいところは出せましたので溶接して切開部分を塞ぎます。

パネル溶接後

全体の凹凸、エッジの高さ、隙間の大きさ、パネルの「張り」などを確認してOKなら次の工程に進みます。ちなみにサイドスカートも仮付けしてそこの「合わせ」も確認しました。

パテ修理1

全体にパテを付けて削っていくスタイル。部分部分で付けていくスタイルの職人も。そこは人それぞれ。

パテ修理2

ドアのパテ修理2回目です。今回は2回で仕上がりました。

パテ修理3

クォーターパネル側も同様に修理していきます。

パテ修理4

サイドスカートも捻るように変形していましたが、これは可能な限り戻してからパテ修理を行いました。本来は交換がベストですが、費用的なこともあり修理で対応させていただきました。

サフェーサー1

損傷が大きかったので内側も修理が必要でした。

サフェーサー2

サイドスカート。パテ修理完了後のサフェーサー吹き付け。

サフェーサー3

最後にドアパネルにもサフェーサー。しっかり乾燥させてから研いで仕上げます。

サイドスカートの塗装

まずは単体でサイドスカートの塗装からやりました。1本きっちり塗りました。

ボディの塗装

ボディの塗装がこちら。リヤドアの修理の範囲が大きくベースコートのぼかししろが取れなかったのでフロントドアにも塗装を行いました。色差を完全になくすためです。この後、最後に内側の塗装を行って塗装工程終了です。あとはかるく磨いて部品を組み付ける流れです。

完成 損傷修理部のアップ

損傷修理箇所のアップです。最初の損傷具合からすると思ったよりも綺麗に仕上げることができました。

完成写真

完成写真です。この後、掃除機かけて洗車して納車しました。この度はどうもありがとうございました。

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